腕金とは、電線を支えるための金属製の部材の事を言います。こちらの電柱の様子を注視してみると、腕金が2本取付けられており、そのうちの1本は、くの字型に大きく変形してしまっています。なぜでしょうか……。
この電柱は山間部で発見したもので、写真には写っておりませんが近くには樹木が生い茂っていました。どうやら過去に倒木被害があった様子です。既に電線は撤去されていますが、写真を見て右手側にも電線が張られていたようです。電線に大きな樹木が倒れ掛かることで、大きな張力が加わります。その結果、電線を支持する腕金にも負担がかかり、写真のように変形したことが推察できます。一見すると、すぐに変形してしまって大丈夫かと不安に思われるかもしれませんが、これによって電柱への衝撃を和らげて折損を防ぐ効果もあります。
工事予告等は無かったため、一次対応は済んでいるようですが、不要なモノは撤去して頂きたいですね。
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